いきなりこの記事から読みはじめた人は
「何言ってんだこいつ?」
ってなると思います。
どういうことかは、詳しくは前回書いた記事前回書いた記事に書いてますが、
ざっくりいうと、「今住んでいる賃貸の家の家賃(+駐車場代)よりも、ローンの支払いが安い家を買えば、手持ちの現金が増やせるじゃないか」
という考えに至ったっていう話です。
で、今回はその家を見つけたって話なんです。
実はこの記事を書いている段階では家の売買契約まで交わしてしまっているのですよ。
後は住宅ローンの審査が出るのを待っているといった状態です。
全部振り返り出すと長くなるので、
この記事では、とりあえず買う家を決めるまでの経緯を、内見後くらいまでお伝えします。
買う家を決めるまでの経緯
大家さんを目指すと心に決める(7月上旬)
7月の上旬あたり、大家さんを目指そうと考え、そのための行動に出ることを決めます。
もちろん僕はお金がないので、狙うは安く変えて同じ物件が2つとない中古戸建の大家さん。
自分が中古戸建に借りて住んでいた経験も大きいですね。
とにかくそう決めてからは、AmazonのKindleで関連しそうなタイトルの本を20冊ほど読み漁り、知識を蓄えていくことにしました。
火災保険などの知識についても、そこで得ました。
著者の中には、ローンを組んで買う派と現金で買う派がいましたが、僕はもちろん現金以外に選択の余地がないです。
自分の家を探すことにした(7月中旬)
前の記事でお伝えしましたが、現金を貯えるもっとも確実な方法は「支出を減らす」につきます。
で、家を借りたままでいるより、安い家を買ってしまったほうが固定費を下げることができるという結論に至りました。
そこから、物件検索サイトで家を探し始めます。
これが7月中旬くらいのことです。
条件は、今の住所からそれほど離れず、駐車場がある家。
ローンの支払いシミュレーションをした結果、
今の家賃から支払額を引いて、ある程度まとまった額になりそうな、1000万円の物件を上限とします。
ただ、僕の車は通常の駐車場の規格でおさまらないフォードのエクスプローラー。
駐車場付きの家は珍しくないですが、セダンくらいの高さの車しか入らないようなものが多い上、面積もある程度ないと駐車して乗り降りができません。
家に至るまでの道もあまりに狭いと家に行くことすら困難です。
なので、家探しは難航しました。
購入候補の家を発見(探し始めて1週間後くらい)
毎日のように物件検索サイトを眺めていると、今まで見たことなかった物件が。
新着で入ったのか、自分が探しきれなかったのかはわかりませんが、見つけられたからとにかくOKです。
築56年の駐車場付きの5LDK。800万円。
しかも駐車場はシャッターつきという車にとって最高の物件。
3件のテラスハウスのうち、2件をつなげた物件のようで、テラスハウスなのはちょっとネックだけれど、それを差し引いても、
今の家から車で10分ほどしか離れない立地、予算以内の物件価格、しかも、リフォームされているのか風呂とキッチンはピカピカな模様。
キッチンはあまり使わないだろうからいいとしても、風呂が綺麗なのはうれしい。
ただ、大きな懸念もないことはなくて、
掲載されている写真がリフォーム途中なこと。
どの部屋も石膏ボードかベニヤ板のままで壁紙が貼られていません。
単に途中経過の状態になったからそうなった?
別に壁紙貼られてないから嫌ってことはない。
そこは自分でやればいいし、なんならそのままのほうが汚れ気にしなくて済むからいいかもと思える気持ちすらあります。
ただ、だとしたら800万円は高い気がする。。。
とにかく、内見しにいかないとはじまらないということで、夜中なのでお問い合わせフォームからメッセージを送ることに。
本当は電話したほうがいいんだろうけどね。
とにかくすぐに連絡しないと気が済まないのでね。
まあいいでしょ。
もう先客がいたらいたで、また探せばいいやの心境です。
内見の予定が決まる(家を見つけて翌日)
記憶があいまいですが、たぶん翌日には電話があったと思います。
自分の予定とすり合わせた結果、7月20日に内見日が決まりました。
電話がかかってきたときから数日後になりますが、待ち遠しい気持ちでその日が来るのを待ったのは覚えてます。
家を内見する
いつもバタバタと家を出る僕ですが、
この日は朝に散髪にいっていたので、
予定の時間には余裕で間に合いました。
不動産屋さんは僕より若そうな人と、僕より年上そうな人と2人で来ておりました。
名刺をいただいてみると、
なんと同じ苗字。
偶然かと思って聞いてみると、
実は、彼らは親戚同士で、年上そうな人は、若い人のおじさんなんだそう。
会社は家族経営だそうです。
僕の住んでいる地域に根差して活動しているそうで、今のところ、これからも仲良くしていけたらいいなと思える会社ですね。
大会社のほうが安心感ありそうな気もしますが、こういう個人や家族くらいの規模の会社のほうが、なんとなく融通を聞いてくれやすそうなイメージがあります。
そう、あくまでイメージです。
さっそく家に入ってみると、驚くべきことに写真のままの壁紙が貼られてないままでした。
しかも、まだ使われていないと思われるベニヤ板や、使いかけの塗料?接着剤?、そして、いろいろな手工具なんかが無造作に置かれていました。
そして、1階にある部屋は休憩室だったのか、大きめのラックがテーブル代わりになって筆記用具などが置かれていました。
そのラックの周りには椅子がいくつか置いてあり、そのそばには年季を感じるストーブ、そして部屋の端には冷蔵庫が設置されていました。
多少驚きつつも、想定の範囲内ではあるので、内見続行。
ちょっと気になったので売主さんについて話を聞いてみると、
売主さんは80代のおじいさんで、どうやら自分でリフォームしていたそう。
しかし、その半ばで脚立から落ちて大けがをしてしまい、命に別状はなかったものの、リフォームの続行はできなくなってしまったそうです。
それで、リフォーム途中のまま売りに出すことにしたんだとか。
そんな経緯があったとは。
車庫のほうも見せてもらうと、なんとシャッターは電動シャッターでした。
すごい。
車庫の大きさも図ってみると、僕の車でも十分入りそうなスペースがあります。
いい感じですね。
2階も見て回ってみましたが、当然板張りのまま。
全体を回ってみて思ったのが、ちょっと床が沈み込むような感覚があること。
僕の今住んでいる家は明らかにべこべこな状態なので、この程度の感覚は気にしなければ気になりませんが、どういう状態なのかは聞いておきたいところです。
それと、リフォームしていた理由。
不動産屋さんの話だと、自分でリフォームしていたことはわかったのですが、なぜリフォームしていたのかはわからないままでした。
自分で住むためなのか?それとも別に理由があるのかは気になるところです。
あとは価格ですね。
不動産屋さんには購入意思があることを伝えた上で価格が高いということを伝えました。
「ご予算はいくらですか?」
と聞かれたので、「500万円なら買います」
と答えておきました。
これは、後から考えると失敗だったなと思いました。
その話はまた後述します。
あとは、先ほど挙げた気になるところを売主さんに聞いてみてほしい旨を伝え、内見を終えました。
ちなみに、固定資産税は27000円程度だそうで、税金についても許容できる範囲でした。
家を買うためのはじめての内見だったので、緊張もあって反省することもありましたね。
さきほどの価格の提示もそうですが、写真も自分で撮って回ったほうがよかったなと思いました。
後で家をどうリフォームするかなどの計画を立てるのに役立ちますし、大家さんになる気なら、宣材写真として使えます。
結論として、気持ちは安くなるなら買うほうへかなり傾きました。
また、不動産屋さんから連絡があるそうなので、連絡を待つことに。
内見後の話
冷静になって考えをまとめてみる
内見をした日の夜、冷静になって考えてみると、気になることが次々出てきました。
・電動シャッターにはリモコンがあるのか?
→ないと、車を降りて開け閉めしなければならない。家の前の道は車がすれ違うにはしんどい幅なので、リモコンがないと道の通行を妨害してしまいますからね。
・ところどころ床が沈むような気がするんだけど
→板を敷く下地として、根太というものがあるのですが、もしかしたらそれを交換してなくて沈む感覚があるのかなと思いました。
・リフォームするのは自分で住むためだった?
→自分で住むつもりだったのなら、比較的に丁寧にやってたんじゃないかなという予想です。もちろん、逆の可能性もあるわけですが、リフォームの動機は聞いてみたいところです。
・配電図はある?
→ブレーカーから余って飛び出た線があったので、どういう状態か他人の目から見ても把握しやすいようになっているか気になりました。
・エアコンはどう設置するつもりだった?
→敷地いっぱいいっぱいまで家が建っているし、テラスハウスなので、家の奥側のエアコンの室外機をどこにおくつもりだったのか気になりました。
夏はエアコンがないと命取りになりますからね。
この家の間取りでは、もし僕が過ごすとなると、家の奥側になると考えています。
もし、室外機が家の正面にしか置けないとなると、ホースを家の奥側まで伸ばすことになるので、エアコン設置の工事費も高くなる可能性があるし、
正面はスペースが広くないから、エアコンの数も複数置くのが厳しくなってくるかもしれません。
・ライフラインは使えるか?
キッチンや台所は綺麗なものが設置してあったけど、水道とかがつながってないとただのハリボテと大差ないですよね。
以上のことをiPadにまとめてメモしておき、さらに、担当の若い営業マンにも聞いてほしい旨メールしておきました。
売主と直接話を聞いて交渉できないだろうか?
担当の営業にメールを送ってみたものの、自分の気になる部分も聞くのも、物件の価格交渉についても、自分が直接したほうが効果が高いんじゃないだろうかと考えつきました。
そこで、すぐに追加で、「売主さんと直接話できないか?」という旨のメールを送りました。
不動産売買の常識的には、不動産会社が間に入っているのに、もしかしたら直接交渉するのはタブーなのかもしれません。
ただ、言ってみるだけならなんの損もありません。
知らないからこその思い切った冒険ができるのも、初心者のメリットだと思います。
営業マンから返事がきた
思ったより早く、営業マンから返事が返ってきました。いや、電話だったかな?
とにかく内容としては、売主さんと話した結果、物件価格は600万円までなら下げられるとのこと。
そのことを聞いたとき、
「一言いうだけで200万円も下がるのか」
という驚きとともに、
「500万円って言うんじゃなかった」
とも思いました。
もしかしたら、売主さんは僕の「500万円希望」という話を聞いたうえで、600万円までしか下げられないという話を出してきたかもしれないからです。
つまり、僕が「300万円希望」としていれば、売主さんは僕側の出せそうな価格を読んで、「500万円」や「400万円」といった返答がもらえたかもしれないわけです。
それに、僕が「500万円希望」を提示したことで、安くなる下限が、500万円になってしまいました。
一度「500万なら」という話を出してしまった以上、それ以上「安くして」と言いにくくなってしまったんですね。
これは別に僕の気持ちの問題だけという話ではなく、
売主さん側からしてみても「お前500万なら買うって言ったじゃないか」という反論できない論拠を与えられた状態なわけです。
値下げ交渉では大きく出てみる
僕が500万円を提示したのは、別に根拠があるわけではなく、
「これくらい安くなったらいいな」
くらいの考えでした。
もう家を気に入っていた部分もあったので、低い値段を示し過ぎて、売主さんの機嫌を損ねたくないなという気持ちもあって、
安すぎない価格を提示することになったのです。
恋愛でもそうだと思いますが、惚れた弱みというのはほんと弱いですね。
ダメだったら別の探せばいいじゃない。
この2つの教訓は、間違いなく大家業をしていく上で役立つ教訓になると思います。
ちょっとしくじったが、もう1つ朗報あり
僕はもう1つ売主さんと話をしたい旨をダメ元で営業マンに伝えていましたが、なんと了承されました。
これは、より詳しい話を聞けると同時に、さらなる値下げ交渉を直接できるチャンスでもあります。
物件価格の下限はおそらく500万円になるかと思いますが、この下限いっぱいまで値下げしてもらう気で交渉するつもりです。
その後営業マンと連絡を取り合い、
勝負の日は7月24日に決まりました。
直接交渉については、次の記事で。